望んでいた仕事なのに辞めたくなることがあります。
この時に辞めて良いかどうかは本人の自由ですが、気をつけないと同じ事を延々と繰り返す可能性があります。
就職にしろ転職にしろ何かを望んでその仕事を見つけたと思います。
それなのに嫌になったから辞めたいとなれば、そこに何か理由があります。
多いのは「思っていたのと違う」というものです。
他には「最初に提示されていた内容が嘘だった」というのもあります。
就労条件は会社によっては「嘘じゃん」というケースもあります。
公務員などの職種ではあまり無いと思いますが、小さい会社なら普通にあるかもしれません。
こういう場合は「嫌になった」というよりは、「条件が違って困ったから辞める」という話になります。
こういう場合は問題無いのでさっさと辞めて次に行った方が良いですし、早く次に行かないと仕事が見つかりにくくなります。
こういうケースとは違い単純に思い違いやしんどいから辞めたいという場合は、注意が必要になります。
就職や転職の相談を受けるときは、最初に適性を見極めます。
望んでいる仕事とその人に合った仕事がどの程度一致しているかを占っていきます。
これが一致しているほど、その人にとってはやりがいのある仕事になっていきます。
占いが全て正しいというつもりはなく、どうしたら良いか分からない、何を選んだら良いか分からない人にとっての目安として使えるという話です。
また、どうして良いか分からない状態にある人ほど、仕事の選び方と自分の本質にズレがあります。
本人が気がついていないケースも多いので、そこを微調整しながら仕事を選んで行きます。
ただ、ここでおかしな事になるケースがあります。
ある程度自分の中でどういう仕事を探せば良いのか、どうしていけば良いのか分かってきたときに、何故か「それは止めた方が良い」という仕事を再び選んでしまうケースです。
しかも、本人は「やっぱりこの仕事が良い」という感じで納得しています。
それでもそのままうまく収まるなら占いなど不要ですが、上手く収まりません。
本人の思っていた以上にしんどくなり、辞めたくなります。
でも、この時に辞めると後々までマイナス面がついて回ります。
それは「しんどくなったら辞めてしまう」というマイナス面です。
仕事は多かれ少なかれしんどいものですが、自分に合わない仕事をするとしんどさは倍増します。
だからこそ、その人に合った仕事を選ぶ方が良いのですが、何故か違う選択をしてしまうわけです。(自分の思ったとおりにやりたい性質が強い人にありがちです)
この時は、辞めたくなっても、辞めないことが当面の正解になります。
人は自分の選んだものに対して責任を持てるかどうかが、その後の人生に強く影響を与える傾向にあります。
そうなることが分かっていて選んだにもかかわらず、やっぱり辞めたとなると、その後の人生は常に楽な方に向かおうとします。
楽な方に向かうこと自体は良いように見えますが、それが自分の首をどんどん絞めて、自分に嫌気がさしてくるようになります。
仕事を転々とする間に本当は自分に合った仕事だったかもしれないのに、いつの間にか何をやってもうまくいかなくなっていく流れにのります。
それを避けるために「分かって選択したこと」に対しては、一定期間は辞めないことが自分を守ることに繋がります。
「そうなることは分かっていましたよね?」と問いかければ、「そうですね」と返ってくるケースです。
そうやって自分の選択に対して向き合うことで、次に繋がるようになります。
自分で自分の運を下げないようにするためにも、自分で選択したことに対して逃げないことです。
でも、ずっと続けなければいけないということでもありません。
自分の選択に向き合い、こうしたらこうなると分かれば、次に行って大丈夫です。
単に嫌だから辞めるというのがまずい流れを呼び寄せるだけなので、そこに踏ん切りをきちんとつけられれば、次は自分に必要な選択をとれるようになります。